わたしがセラピストであるための指針になっている
そんなメンターが何人かいます
今日は、そのおひとりについて
三木成夫 先生
昭和61年にお亡くなりなっている解剖学者ですが、思想家や自然哲学者としての側面の方
有名な方です
からだを、いわゆる解剖学でとらえず、その著書の中には
素晴らしい言葉がたくさん収められています
そのひとつ
【ヒトとからだ】という本の中から
われわれ人間のなかで、いわば対立の関係にある "こころ(心情)" と "あたま(精神)" は
この心臓と脳に由来したもので、それぞれ人体を二分する " 植物的ないとなみ " と
" 動物的ないとなみ " を象徴するものということになる
漢字の "思う" は、田 ( 脳を上から眺めたところ ) が、心 ( 心臓の形 ) と
相談しているところの造形といわれる
" 悩む " も同じ象形で、" 思い悩む " ことが、心臓と脳の極端に発達した動物
つまりホモ・サピエンスの特徴ということだろう
われわれは、心臓と脳によってそれぞれ代表される植物性器官と動物性器官の関係を
動物分化の歴史のなかでながめてきたのであるが、そこで一見してわかったことは
動物性器官が植物性器官を次第に支配するようになる、というひとつの出来事であろう
それは、生の中心が心臓からしだいに脳へ移行していくという出来事であって
このことは "心情" の機能が、次第に "精神" のそれによって凌駕されつつある
人類の歴史に見るまでもなくあきらかなことであろう。
注:植物系器官 = 栄養・生殖の器官 動物系器官 = 感覚・運動の器官
先生は、つね日頃、「脳は内臓を反映する鏡にすぎない」とおっしゃっていたそうです
思う とは・・・・
脳がこころに相談する
あたまで考えただけでは、思いにはならない
からだ(こころ)が受け取らなければ、思いにはならないんです
今は、あたま主導の世界です
からだを動かさず、あたまばかりを使う世界
だから、からだの不調がとても多い
精神的疾患も、とても増えました
どうぞ、からだを置き去りにしないで
使ってあげて
わたしたちは、知恵の発達した
でも
からだがあるからこその人なのです
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